『ケアニン~あなたでよかった』あらすじと認知症について

ケアニン
介護、看護、医療、リハビリなど「人のケア」に関わり
自らの仕事に誇りと愛情、情熱をもって働いている全ての人
(映画のチラシより引用)

介護施設で働く新人介護福祉士と、
認知症のおばあちゃんとの関わりを中心に描かれた映画を観てきました。
おととし公開されたんだけど、
上映期間が終わった後にこの映画のことを知って
「わ~!観たかった~っ(´Д`)」と嘆いていたら
今は全国各地で自主上映会が開かれていることが分かりました。

ようやく行けそうな日程&開催場所での上映会を見つけて
先週、観に行ってきました!習志野台公民館!
上映会を主催してくださった、
習志野台地区社会福祉協議会の方々に感謝です☆

高校を卒業して、特にやりたいこともなく、
漠然とした理由で介護の専門学校に入ったフツーの男子。
実習に行った小規模多機能施設に就職したものの、
認知症の利用者さんとイマイチうまく関われなくて
「んだよ~”(-“”-)” やってらんないよ~(`´)」
って思っちゃう。

あ~、分かる、分かるよ~と、
映画のしょっぱなから共感してしまいました。

その男子が一人の認知症のおばあちゃんと出会い、
担当として試行錯誤しながら、時には挫折もしながら、
認知症への理解を深め、心ある対応力を身につけ、
誇りと愛情と情熱を持って
「ケアニン」として成長していく姿に、もう号泣でした。
(キャストの皆さんの演技があまりに自然で「ホントにココで働いてる人?」「本物の利用者さん?」って思うほどでした)

新人ケアニン君を支える先輩スタッフや施設長さん、
おばあちゃんが認知症になってしまったという事実を受け止めきれない家族、
それぞれの、さまざまな想いが映し出されていて
わたしも一介護従事者として、職場でのことを思い出したり
初心に返ったり、この先のことを考えたり…。

9年間、介護の仕事をしてきて、
たくさんの認知症の方と出会い、関わらせていただきました。
症状も、原因も、家庭環境も、背景も、性格も、
一人ひとり違うので、ケアの仕方も同じではありません。
記憶障害はもちろん、徘徊や暴言、異食、介護拒否など
介護する側も「あ~!もぉ~っ!」と思うことがたくさん。
家族だったら尚更イヤになっちゃうだろうな…と思うことも色々ありました。

映画の中でも、
認知症と診断されたおばあちゃんの息子さんが
「認知症になったら人生終わりだ」と嘆くシーンがありました。
息子である自分のことまで忘れられてしまったら…
誰もがそう思ってしまうかもしれません。

そんな息子さんの言葉に、新人ケアニン君が
「認知症で人生終わりになんて僕がさせない」
と決意します。

認知症になっても、できることはたくさんあるし、
覚えていること、覚えていたいことはたくさんあるんです。

「終わり」と思ってしまう気持ちは分かります。
誰だって、自分が認知症になると思っていなかったわけだし
親が、パートナーが認知症になることは予測してない。
だから、いざそうなってしまった時に
「もうダメだ・・・」と思ってしまうのかも。

現在、日本の認知症のかたは462万人、
65歳以上の高齢者の約7人に1人が認知症だと言われています。
このデータ、8年前の2012年のもの(これが公的に発表されている最新なの)で、今はもっと多くなっていると見込まれます。

認知症になっていることに気付かない
認知症かなと思っても診察に行きづらい、本人が拒否する
認知症だと認めたくない
一人暮らし(もしくはそれに近い状態)なので分からない

このような理由で、認知症人口のデータって取りづらいらしい。

今、日本の総人口の4人に1人が高齢者で
その高齢者の7人に1人が認知症…と考えたら、
街を歩いている時に、認知症の人に出会っている確率って
けっこう高いと思うんです。

自分や親が認知症になってしまうかも…と思いながら
生活するのは難しいし、嫌になってしまうけど
身近な誰かがそうなってしまった時、
手を差し伸べられるように、理解しておくことは大切なんじゃないかなって思います。

みんなができるだけ認知症にならないように、
認知症になってしまった人も生きやすい世の中になるように
わたしたちができること
をいろいろ考えて、
終活の一環として活動していきたいと思っています。

みなさんも「ケアニン」のような映画を観て、
少しでも何かを感じ取っていただけたら…と願っています。

ちなみに、この「ケアニン」の映画。
続編が4月に公開されるそうです。

…さっきから勝手に画像を引っ張って来ちゃってるけど大丈夫かなぁ…ダメだったら予告なく削除しますね(^^ゞ

個人的に、この映画を制作した方々って、
感動を求めているんじゃなくて、
「知っておく」という機会を提供しているんじゃないかな…
と思うんです。
映画の中のお芝居とはいえ、けっこうリアルな感じなので
少しでも自分や親に置き換えて、
自分ごととして観ていただけたらな…と思います。

誰か一緒に観に行きませんか?
通常料金1,400円が、5人以上で前売りで購入すれば1,100円で観れるそうです(#^.^#)

ケアニン2の公式ページはこちら

一緒に行ける方、HPのお問い合わせフォームでも個人メッセージでもご連絡くださいませ☆彡

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